
共働きの場合、夫の給料だけで生活して妻の給料を全額貯金にすれば完璧だよね。

ちょっと待ったー!!。その方法だと少し問題があるよ。
昔のわたしは、夫のお給料で生活して妻のお給料は貯金すれば完璧✨って思ってました。
だけど、先に結婚や同棲してた友人たちに「お金ってどうやって管理してるの?」って相談したら、失敗談を含めてリアルなアドバイスをたくさんもらって、目からうろこがポロポロ。
ぶっちゃけ、お金の話ってタイミングがないとなかなか聞けないからわからないんですよね。
わたしも一番最初に二人暮らししてたら誰からも聞けずに、適当にやってたはず……。
そこで、この記事では友人たちからもらったリアルなアドバイスをもとに、DINKSや共働き世帯での家計管理方法について注意点をまとめました。
この記事を読めば、失敗せずに家計管理ができるようになりますよ。
妻の給料を全額貯金で夫の給料だけで生活はやめよう。共働き・DINKS夫婦の家計の折半方法3つと注意点
共働き・DINKS夫婦の家計管理のやり方は全部で3つあります。
- 共働きだけど夫の給料だけで生活し、妻の給料は貯金するやり方(逆も含む)
- 家賃や食費など項目ごとに生活費の分担を決めるやり方
- 夫も妻も生活費に一定額を出し合って、そこから支出する方法
それぞれ注意点はあるので詳しく解説したいと思います。
折半方法1:共働きだけど夫の給料だけで生活し、妻の給料は貯金するやり方(逆も含む)
DINKSや共働き夫婦の場合、「妻の収入分は貯金、夫の給料だけで生活(あるいはその逆)」という分け方をする場合があるけれど、ぶっちゃけこれはしない方がいいです。
理由は下の三つ。
- DINKS夫婦(子供がいない共働き)は貯金担当の配偶者が死亡した場合、相続の問題が起きる
- 貯金口座が死亡した人の名義しかない場合、葬儀費用などのお金を引き出すのにも書類が必要になり大変
- 一部の貯金担当の配偶者は、貯金を「夫婦のお金」ではなく「自分のお金」扱いすることがある
DINKS夫婦(子供がいない共働き)で貯金担当の配偶者が死亡した場合、相続の問題が起きる
例えば、妻が貯金担当のDINKS夫婦で妻が死亡した場合、妻の財産は夫と妻の両親(両親が亡くなっていれば兄弟姉妹)と分けます。
配偶者がなくなるという心理的にしんどい時期に、さらに問題を増やすことになりかねません。
なぜなら、配偶者の家族が相続放棄してくれる人とは限らないからです。
子供がいない夫婦の一方が死亡して、相続人である配偶者の兄弟姉妹と遺産分割協議でもめるという相談を最近多く受ける。遺言を残しておけばいいのだけど周知されていない。法改正で、配偶者だけにできないものか。今の時代成年に達したら兄弟姉妹の絆も薄れてきているし。
— Toshikazu Hiji (@starks3) August 30, 2016
投資用マンションに団信掛けて、死亡保障の代わりにしてる人もいるかと思います。
そのマンション本当に大切な人に遺せる準備はしてますか?特に子なし夫婦とかだと、親と配偶者で揉めるなんてケース多いです。#相続
— やーまん@生命保険信託 (@meiwa0503) September 25, 2020
※ちなみに、遺言書があっても配偶者の両親は遺留分の請求ができるので、請求された場合は両親にも相続されます。

子供がいれば相続人は配偶者と子供だけだから上記の問題は起きないので大丈夫。子供がいない場合だよ。
貯金口座が死亡した人の名義しかない場合、葬儀費用などのお金を引き出すのにも書類が必要になり大変
貯金口座が死亡した人の名義しかない場合、銀行に死亡届を出すと基本的には貯金が下ろせないです。
ただ、それだと葬儀費用も出せないで困るという社会問題化したこともあり、今はお金を一部引き出すことも可能ですが、最大150万円/行までです。
ア 家庭裁判所の判断を経ないで,預貯金の払戻しを認める方策
各共同相続人は,遺産に属する預貯金債権のうち,各口座ごとに以下の計算式で求められる額(ただし,同一の金融機関に対する権利行使は,法務省令で定める額(150万円)を限度とする。)までについては,他の共同相続人の同意がなくても単独で払戻しをすることができる。
なので、妻の収入分の金額を貯金する場合、どちらか一方の口座に貯めるのではなくて夫も妻も貯金するように生活費を分担しましょう。
一部の貯金担当の配偶者は、貯金を「夫婦のお金」ではなく「自分のお金」扱いすることがある
たまにいるんですが、貯金担当の配偶者がいつの間にか「夫婦のお金」ではなく「自分のお金」扱いするってあるんです……
うちの夫はモラハラ夫なのだけど(主に言葉の暴力&経済的DV)、私が自己破産しそうなのに、貯金してない私が悪いからと我、関せず。
いやいや、私が家のお金出す分、俺が貯金しとくから!って言ってたよね⁉️一生懸命働いたのに😭完全に信じてた私がアホだったよ。
良い勉強代になったと思うしかない…— 大福もちこ@モラハラ夫と離婚するぞ! (@NoePNirV1LN6ohM) May 16, 2020

結婚後の貯金は法律的には「実質的共有財産」。口座の名義に関わらず夫婦双方の協力により形成された財産なので、片方の名義でも二人の財産だよ。
こういった万が一のトラブルを避けるためにも、二人で貯金した方がいいです。
折半方法2. 家賃や食費といった項目ごとに分担を決める方法
家賃や食費といった項目ごとに分担を決める場合、大抵、家賃は夫、食費や生活費は妻が一般的。
ただ、この項目ごとに負担を決める方法は、子どもが生まれると生活費担当の人(妻側)が負担増になりやすいって知っていますか?

しかも、最悪な場合、妻だけ独身時代の貯金を崩すこともあるぐらい。わたしの友人たちもこれで失敗した💦って教えてくれました。
共働き夫婦別財布
➕
食費日用品費は私担当
➕
今月から育休手当て無くなる
⬇️
今後の育休中(約2年)の食費日用品費は私の独身時代からの貯金を切り崩す形になる— shiro (@shiro4616) December 6, 2019
育休中は収入がなくて、結婚してからの貯金をほぼ全部使い切った。減っていくだけの残高見るのはあんまり精神的に良くなかったわ…
私は、独身時代の貯金と給付金(別口座)があったけど定期収入ないのはもう経験したくないなあ。 https://t.co/wXSxO0NNvh
— 豆大福@2y娘✿ (@mamedaifuku00) July 8, 2020
子ども産んで産休育休の間に、独身時代の貯金を使い果たしそう、という話を複数から聞くと、結婚ってこえー、と思わざるをえない。それでもその人と一緒に暮らしたいって思うわけでしょ?すげ〜。
— 本子 (@korokoro_ponko) December 13, 2016
何でそんなことになるかというと、子どもが生まれるほど、子供が大きくなるほど生活費は増える。
一方、産休、育休、時短勤務で妻側の収入は減る。
ところが、夫が担当している家賃や光熱費などは家族の人数が増えても負担は大きく変わりません。
その上、赤ちゃん=小さい=まだそんなにお金がかからないだろう?って思ってると、夫は家計のやりくりの大変さに気が付きにくいです。
……妻側の負担がすごく大きくなってるのに、夫側が気が付かないという最悪事態。
さらには、小遣いを減らしたくない夫が

育休あければお給料はいるから大丈夫でしょ

……。(なんでそうなるの💦)
っていう流れになって、全然お金を出してくれないって言うことも。
そのため、この方法で分担を決める場合、
- 子どもが生まれることによる支出増
- 産休・育休・時短の収入減
をきちんと話して、出産後の家計の負担について事前に話しあわないと後でしんどくなるのは「生活費」を担当してる人なので気を付けてくださいね。

子供を作る予定がない場合は、生活費が大きく変わらないのでこの方法でも問題ないカップルは多いよ。
【参考】出産手当金と育児休業給付金について
話し合う時に、産休・育休の時にもらえるお金について事前に知っておいた方がいいのでリンクを紹介しておくと……
ただ、どちらもすっごく難しくて結局どれぐらいもらえるかが全然よくわからないんですよね。
いいサイトないかな~と思ったら、下のサイトでは自動的に計算してくれるので便利でしたよ♪

(作成:社会保険労務士法人アールワン)

この記事を読んでるご主人がいましたら、ぜひ奥様にお金のフォローしてあげてください。きっと感謝されますよ(育児中のフォローは何より心に響きます)
折半方法3. 夫も妻も一定額を出し合う方法
夫婦二人の共同口座を作り、そこにお互いが決めた生活費を入れていく方法です。
この方法だと、分担の決め方2で心配した「妻だけ負担」になる可能性が少ないです。
なぜなら、生活費が上がった場合、一人で抱え込まずに二人で話し合うことが可能だからです。
ただし、デメリットもあって日本では二人の名義の口座は作れません。必ず一人です。
だから、共同口座と言ってもあくまで見かけ上であって名義は一人。
名義が一人だと相続や死亡の時にまためんどくさくなるので「貯金」はそれぞれの口座で、家賃や光熱費、生活費のみで利用しましょう。
(貯金がなければ、相続の問題っていっても数万レベルの話になるので)

ちなみに、銀行で代理人カードを作成してもらうと、キャッシュカードが二枚もらえるので共同口座っぽく使えるよ。
名義は住居費の銀行口座の引き落としがあるので住居担当の人の口座がおすすめです。

生活費の話し合いをするときはレシートなど証拠品を出して冷静に説得するのがおすすめです。客観的証拠があったほうが納得してもらいやすいので。
共働き・DINKS夫婦が貯金額を決める時の注意点【生活費の分担と一緒に考えよう】
共働き・DINKS夫婦の場合、生活費の分担決めで終わってしまいがちだけれど、ついでに貯金する額も一緒に決めましょう。
その時に、気を付けておきたい点は二つです。
- 最低年1回、お互いの通帳を見て貯金額を確認する
- 子供が欲しい場合、+1~2万円を余分に貯めておく
最低年1回、お互いの通帳を見て貯金額を確認する
お互いの貯金額は、最低でも年1回はお互いの通帳を見て確認します。
なぜなら、マイホームとか車を買うときに

あれ?思っているほど、夫、貯金してない……💦
ってなってる人が意外と多いんです(もちろん、その逆の妻バージョンもあります)。
我が家の公共料金、保険関係、ネット関係etc…家に係るお金は基本的に全部僕の通帳から落ちてる。だから僕の通帳にはお金があまり貯まらない。というか貯められない。
だから嫁氏(共働き)が少しは貯金してくてると思ったら、まさかの貯金してないと言われた。
マジで現状のヤバさを自覚して欲しい。
— まるを@弱小副業ブロガー (@maruwoblog) December 11, 2020
3月に減税対象になるから予約してたトヨタのアクアが、ようやく納車されるらしい。夫に支払いどうするの?と聞くと「一括払いて言うたで。」ごめんなさいね。私、貯金してないから全額は無理~。どうするんやろ。。。
— Ramona (@nijiko0203) August 20, 2012
いざ家を買う、車を買うっていう時にわかっても遅いので、きちんと見ておくことが大事。
我が家の場合は年1回、通帳やネット銀行の残高をお互いに確認&エクセルでお互いの貯金状況を管理してます。

毎年6-7月頃に集計してます。

ただ、夫や妻に通帳を見せてって言いにくい人もいるかなと思います。
そういう場合は、貯金を自然とみれる「しくみ作り」をしておくのがおすすめ。
詳しいことは下のページに書いてあるんだけど、今はfinbeeっていう貯金アプリを使うと、お互いの銀行口座の貯蓄状況がアプリから見られます。

アプリで見れるなんてホント便利な世の中になったー。
通帳を見せてって配偶者に言いづらいかも……っていう人にはお役に立つかなと思うので参考にしてください。

※結婚前に二人で結婚式貯金する人のために書いたけれど、要は二人で貯金する方法なので参考になると思います。
子供が欲しい場合、生活費用に+1~2万円を余分に貯めておく
昔、節約雑誌のサンキュに載ってたのですが、子どもができると、大体月1~2万円ぐらい余分に生活費がかかるそうです。

我が家はほぼミルク&紙おむつだったのと、お惣菜の利用も増えたのでやっぱりそれぐらいかかってた気がします。
「お金を貯める」ことじゃなくて「子どもが生まれた後に困らないようにする」ための貯金。
というのも、子どもが生まれた時に、貯金額を1-2万減らすだけで赤字にならなくなるからです。
子どもが生まれて生活費が上がる→小遣いを減らすになるので、実は産後、夫がいい顔をしないって実は「あるある」。
なので、夫婦二人暮らしの時に、子どもがいる前提で暮らす=生活費を上げないことが超~大事!!
それを簡単に回避するには、事前に貯金することで生活費を上げない、あるいは生活費を多めに計算しコッソリ貯金しておくこと。
そうすれば、産後、ヘロヘロな状態なのに「子どもにお金がかかるから節約しなきゃ」って悩まずにいられます。

あと、可能なら子供の教育費貯金も始められるとさらにgood。早く始めるほど積立金額は少なくなるからね。
まとめ:妻の給料は貯金、夫のお給料だけで生活ならOKではなくて、将来のことを考えて分担を決めよう
この記事では、DINKSや共働き夫婦の家計管理方法について注意点をまとめました。
共働きなのに一人分の給料は全額貯金って一見すごくいいのですが、ちょっと問題もあるのが正直なところ。
なので、
- 家賃や食費など項目ごとに生活費の分担を決めるやり方
- 夫も妻も生活費に一定額を出し合って、そこから支出する方法
この二つの方法のどちらかがいいです。
「家賃や食費など項目ごとに生活費の分担を決めるやり方」は、子どもが欲しい場合は生活費の担当の人が損をしやすいので注意。
生活費が上がっても調整しやすいのは、「夫も妻も生活費に一定額を出し合って、そこから支出する方法」です。
最後に、夫や妻どちらかだけが我慢するのは健全な家庭ではありません。
我慢させられた方はお金が減った分、後悔だったり恨みだったりを確実に貯めます。
なので、そんな人はいないと思うけど、例えばこの記事を読んで「自分は家賃や光熱費担当にしよう~。」なんて考えないでくださいね(笑)
せっかく結婚したのに、幸せから遠ざかることをわざわざしないように、この記事をきっかけにして生活費の分担についてきちんと話し合える家庭が増えたらわたしもとっても嬉しいです。

こんな記事もあるよ。よかったら見てニャー。
